カジノライセンスについて

パチンコ店が各都道府県の公安委員会から許可を受けて営業しているようにカジノもオンラインならサーバー、リアルカジノならそのカジノがある国からライセンスを受けて営業しています。オンラインカジノの場合、各国からの運営に関する免許が必要となります。免許を取っただけで一段落ではなく運営に関しても当局が目を光らせており抜き打ち検査などで不正が発覚した場合免許はく奪で営業停止となる場合があります。またオンラインカジノの一定金額の入金では本人確認書類の提出を義務づけており、大勝した場合は賭け金の資金源に関しても書類の提出を義務付けてます。

ここでは日本語カジノでよくある代表的なマルタライセンス、キュラソーライセンス、ジブラルタルライセンスについて紹介して行きます。

まずジブラルタルライセンスですが、皆さんジブラルタルってどこ?と思われるかもしれませんがスペインの南の半島の先にあるイギリスの植民地、いわば昔はヨーロッパの香港とも言われたイギリス領です。ジブラルタルは1998年からギャンブルライセンスを提供しており、現在ジブラルタル規制当局(GRA)によって管理されています。ジブラルタル政府は、ギャンブル業界のカジノオペレーター、ソフトウェア、およびサービスプロバイダーに、カジノ、宝くじ、およびその他のゲーム関連の活動に関連するビジネスを行うことを許可するギャンブルライセンスを提供しています。そして、ジブラルタルギャンブルライセンスは、世界中のオンラインカジノで最も人気のあるライセンスの1つとなっています。

ジブラルタルライセンス機関からライセンスを取得するには、厳しいガイドラインに従う必要があります。ライセンス取得の申請をするためには、ジブラルタルに会社を設立する必要があります。また、ギャンブルに関するすべてのデータを管轄区域に送信するトランジットサーバー用の機器を入手する必要があります。その後、Gibraltar Gambling Licensingによるプロセスが開始されます。

ジブラルタルのギャンブルライセンスを取得した事業者は、合法的にオンラインギャンブルを提供できるようになります。これらには、カジノ、eスポーツ、ポーカー、スポーツくじ、ロト、ビンゴ、競馬、ビットコインカジノ、ファンタジースポーツ、ゲームオブスキル、その他のゲーム関連の活動を含むすべての形式のオンラインギャンブルが含まれます。ジブラルタルでオンラインカジノを営業する上での最大の利点は、法人税は一律10%となっており、消費税とVATはありません。またオンラインカジノ業者は、毎年賭け額の0.15%を納税しなければいけません。ただし、最初の£100,000まで免除されます。この税金は非常に低く、多くの企業はかなりの利益を期待することができます。

キュラソーは、カリブ海にあるオランダ領の島でジブラルタルやマルタと同じくEU法の元管理されています。キュラソー政府は、カジノオペレーター、ソフトウェア、サービスプロバイダーにギャンブルに関連するビジネスを行うことを許可するギャンブルライセンスを提供しています。キュラソーは、オンラインギャンブルを規制した最初の管轄区域の1つであり、1996年にオンラインギャンブルライセンスの提供を開始しました。それ以降、数十年にわたって、キュラソーはゲームライセンスを提供する最も有名な管轄区域の1つとしての地位を確立してきました。

キュラソーにおけるオンラインギャンブルは、キュラソー政府に関連するキュラソーゲーム委員会によって規制されています。このキュラソーゲーム委員会は、キュラソーインターネットゲーム協会(CIGA)によって規制されています。キュラソーインターネットゲーム協会は2001年に設立されて以降、Interactive Gaming Council(IGC)のメンバーとして、約30のオンラインゲームオペレーターを規制しています。これら規制の際には、マネーロンダリング防止規則、異常取引法、テロ対策資金調達規則などが適用されています。

各企業がこれらの規則を遵守していることを確認するために、キュラソーゲーム委員会はゲーム企業とサービスを常にモニターしています。そして、ライセンスの条件が満たされていることを確認するために、コンプライアンス監査が定期的に実施される仕組みとなっています。そのため、各企業、サービスはライセンスを取得した後も厳しい基準を満たすために、一定にクオリティーを保つことが求められているのです。次に、ライセンスを取得している企業は、プレイヤーの入金・ベットの監査証跡を維持する必要があります。また、バックエンドソフトウェアログを含むゲームシステムは、第三者機関の監査人に対して公開されていなければいけません。さらに、ゲームのルール、ゲームの結果、および支払いは、規制当局または監督当局が5年間利用できるようにする必要があります。オンラインゲームに参加できるのは、18歳以上のキュラソーの非居住者のみ、など多くの規制があり、ライセンスを取得しているビジネス、サービスはこれらすべての条件を満たすことが決められています。キュラソーでオンラインギャンブルライセンスを申請するには、キュラソーにてe-zoneのステータスとなる会社を設立する必要があります。

そしてデューデリジェンスおよび本人確認書類ポリシーを遵守している必要があります。どのようなゲームが提供されているかを提示しなければいけない他、ギャンブルに関するすべてのデータを管轄区域に送信するトランジットサーバー用の機器を入手する必要があります。この際、クライアントデータベースを備えたキュラソーベースのハードウェアを獲得しなければいけません。条件がすべて満たされた後に、ライセンスの取得の申請が可能となります。次に、各申請者は厳しい審査を受け、キュラソーゲーミング委員会が提示する基準を満たしているかを判断されます。そして、その基準を満たしている企業のみがライセンスを取得することができるのです。万が一ライセンスの付与が拒否された場合、ギャンブル委員会は改善項目のチェックリストを提供する仕組みとなっています。

最後にマルタライセンスについて紹介して行きましょう。マルタ島と言えば近年日本では英語を学びに行く観光地の一つとして脚光を浴びていて、日本人にはマルタ産のマグロという形で親しまれている地中海の真ん中にある二つの島で構成された小国です。もちろんEUに加盟しているためEU法も適用されます。マルタ共和国はゲーミングオペレーション、サービスプロバイダー、ネットワークオペレーター、アフィリエイト、ソフトウェアプロバイダーなどに対し、ライセンスを付与しています。そして、カジノ、eスポーツ、ポーカー、スポーツベッティング、ロト、ビンゴ、競馬、ビットコインカジノ、ファンタジースポーツのすべてのジャンルのギャンブルをカバーしています。

このマルタ共和国のライセンスを取得している場合、そのオンラインゲーミング企業は合法的に運営されていることを意味します。このライセンスを取得したい場合、すべての企業は審査を受け、企業の運営状況やマルタ共和国が設定する基準を満たしているかが判断されます。そして、ライセンスを取得するためには、細かなプロセスに従わなければいけないのです。この審査に通過できた企業のみがライセンスを取得することができます。

まずマルタ共和国のライセンス申請する場合、マルタ共和国にて法人企業を設立する必要があります。そして、デューディリジェンス、KFCなどがチェックされます。また、マルタ共和国にてサーバー、ハードウェアなどの取得が必須となります。

次に、マルタ共和国のギャンブルライセンスを取得するためには、設立した企業が厳しいガイドラインに従っていなければいけません。その上で提出された書類がマルタゲーミング当局によって承認されなければいけません。必要な書類としてはパスポートのコピー、英文履歴書、2カ月以内に発行された請求書、銀行証明書などが挙げられます。万が一審査で引っかかった場合は、どの点を改善するべきかを示したチェックリストがマルタゲーミング当局から提示されます。マルタゲーミング当局が設立された目的には、若い人のギャンブルからの保護、プレイヤーの権利の保護、責任あるギャンブル、犯罪の予防などが含まれます。

つまりマルタゲーミング当局はプレイヤーが楽しく安全にギャンブルを楽しめる環境を提供することを目的に運営されているのです。またマルタゲーミング当局はギャンブル企業がプレイヤーの資金を企業の運営資金と分けて管理することも定めています。こうすることによって、万が一ギャンブルの胴元となる企業が破綻した場合でもプレイヤーの資金は守られることになります。もしもライセンスを取得している企業がこれを守らなかった場合、それは規則違反に該当します。その場合は、もちろんライセンスの剥奪となります。マルタゲーミング当局は利益を得ることを目的としておらず、提示した条件を満たす企業にギャンブルライセンスを付与することだけを目的としています。また、マルタゲーミング当局ではマネーロンダリング、不自然な資金の動き、テロ行為などを厳しく禁止しています。そして、マルタゲーミング当局はこれらの違反する行為がないか、各ビジネス、サービスを厳しくモニターしているのです。そのような観点からバランスの取れたマルタライセンスのカジノは安心安全にゲームがカジノが楽しめる環境とも言えます。

以上世界の代表的なオンラインカジノライセンスについて解説しましたがどこも厳しくゲーム運営会社を監視する一方低い法人税などで優遇して多くの企業を呼び集めオフィス業務の雇用を増やすなどして一方で税収を増やしています。過疎化が進んで産業がない日本の地方でも同じような試みをすれば現在のIRのように地元民のギャンブル依存症の心配もなく世界を相手に稼げるのではないでしょうか?